「……やっぱ自分で食べる!」 袋を取ろうとのばしてきた手をつかんで引き寄せる すっぽり腕の中に収まるルリ 「ありがとう、琉梨」 耳元で囁くと 「……ん」 また少し顔を赤くしてる彼女が見える ……可愛いな 「ってか、 受験生にそんなヒマないとか言ってなかった?」 そう尋ねると ぱっと顔を上げてニヤリと笑った 「だって私、もう受験生じゃないから」