7月。私の片想いはまだ継続中。

もうすぐ夏休みになる。

夏休み中は部活があるけど…花火大会、立川と一緒に行きたい、とか思っちゃう。

嫉妬の気持ちがわかってからなぜか話しにくくなってしまった。
話したいのに。目をあわすだけでいいのに。


あっつい。7月ってなんでこんなに熱いの。熱くて授業どころじゃない。

うわ、先生怒ってる。そりゃ怒るよね。だってクラスの半分は寝てるんだもん。私も寝ちゃおっかな。

でも寝ようとすると立川の顔が浮かんできて、全然寝れない。
私ってなんでこんなに気持ち悪いんだろ。
こんなこと、恥ずかしくて誰にも言えない。


…もちろん、立川にも。


やっと4時間目が終わった。

4人で机をくっつける。今日はお弁当だから購買には行かなくていい。

みんなで笑い合っているとき。

「二階堂。」

誰かに話しかけられた。

「ん?」

高梨だった。なぜか最近、よく話しかけられる。

「今日は購買いかないの?」

「うん!今日はお弁当もってきたから!」

「そっか。えらいんだね。じゃ。」

「あ、ありがとう。」

「なんかさー。優愛、最近よく高梨と話してない?どーしたの?」

彩希に言われたけど、私もなぜだかわからない。

「私もわかんないんだよねー。」

「そっかぁ。もしかして高梨、優愛のこと好きだったりして!」

「ちょ、んなわけないじゃん!」

「あ、そうだったり?」

「ちーがうってー」

「でもわかんないよ?だってこんなに話しかけられるんだもん!実は好きだったりとかするよー?」

「きゃ、やばい、影で思ってます。的な?男だったら告っちゃえばいいのに」

みんなほんと勝手なこと言う。そんなこと絶対ないのに。

でも私の頭の中は夏休みのことでいっぱいだ。陸部みんなでもいいから遊びに行きたいなー、とか。

そしたら立川への気持ちが抑えきれなくて言ってしまいそうだからだめかもしれない。

だけど立川と一緒にいる時間を1秒でも長くしたい。

思うだけでいいんだ。好きだから。