「まずどこ行くー」




殉が言う。



「んー、どこでも」




男三人どこ行くんだろーね。



まったくよ。





「つーか五十嵐おまえ

洸とそもそもどこ行くつもりだったの」





あー、確かに。


でも....




「....特に決めてなかった」






「ナンダソリャ!」




ガクン!と大袈裟にこけてみせる殉。



ほらね。



こんなこったろーとは思ったよッ





「じゃーもう、洸が決めてよ」




「えー、俺にふんの?

お前たちが誘ってきたんじゃんか」





「う。

確かに....?」





「うむ」





ぶらぶら街中を歩く俺達は



一言でゆうと、暇。




特に目的も無し。


行くとこも特に思い浮かばないし?




買うものだって無いし






「...あの人かっこよくない?」




「あーほんとだあ....かっこいいね」





....ん?





なんか視線を感じるよおな....





ふと後ろを向いてみると



キャッキャした女子達が



俺達....いや、主に殉に熱い厚い視線を送っていた....。





「....モテんね、殉」




「そォ?」




「後ろ見てみ」





んー?と言いつつ

後ろを振り返った殉はワオ、と



ささっと前を向いた。






「ま、俺イケメンだしねッ」




....でもホモだよってゆったら



怒られそォ....(笑)






「ゲイなのに」



ボソッと呟いた龍。




ゆっちゃったよ、龍さん。


正直ものすぎ。





「うるせーな、お前だってゲイじゃん

洸好きじゃん」





「当然」





ふ、と得意気っぼく笑う龍。




何やらムカついたような殉は



「でも洸は俺のものー」




と、あっかんべーした。




「喧嘩禁止だろ?」




っておれがゆったら黙ったケドね。