ホテルに入ると 佐々木さんはいつものように 私を抱きしめる。 私はそれを払いたかった… 抱きしめられながら 「香織……別れたいの?」 佐々木さんが思ってもみないことを言う。 気づかれていた… 『…どうして、そう思うの…』 「気持ち心有らずって感じ」 わかってるんだ… なら話は早い。 『なら、別れてください』 私は言っては行けない言葉を口にしていた。