「香織……ごめん」 そんな声が聞こえた。 けど、私は佐々木さんを見れなかった。 「香織…俺、香織が俺以外の男と会うってだけで嫌なんだ」 何を勝手なこといいの…… 佐々木さんは… 毎日、奥さんといるでしょ。 それは許されて 私は許されないなんて 意味がわからない… 「とうぶん、外出禁止な」 そう言って、私の額にキスを落とした 『…………いるでしょ……』 「ん?香織、なに?」 優しい声 けど、騙されない。