歪な愛のカタチ





駅に着くと、佐々木さんがいた。



私に気がつくと

優しい顔で手を振ってくれる。


『お待たせして、すみません』


「急にごめんね…会いたくなって…」



その言葉に疑問があったが

佐々木さんを見ると理解ができた。



『出張だったんですね。知りませんでした』


「明日帰る予定で組んでたけどね」

明日?なら、本当は会えなかったのかな?

「俺だけ帰ってきた」


行こうって歩き出した。