え?そんなに歩いてたんだ。


送ってくれるんだ。


『あ…こっちです』


私は家へ案内した。


家の前には公園がある。


その公園で足を止めた


「少し座って話そう」


二人でベンチに座る。



特に会話があるわけでもなく


けど、手は繋がれていた。



「水嶋さん…仮面夫婦って疲れるよ」


佐々木さん、夜空を見上げながら呟いた。