いつもと変わらず
朝から佐々木さんにメール。
それももう少しで無くなる。
会社で仕事をこなす。
いつ、言おうかな……。
「水嶋さん、ちょっといい?」
タイミングよく上司に呼ばれた
会議室?
私は上司に続く。
会議室には誰もいない。
「座って」
上司と対面に座る
「水嶋さんに内示がでるんたよね」
内示?
辞令の前に出るもの。
それに異議があればいう事ができる。
「けどな……」
上司が渋い顔をする
私への内示はマーケティング部署
『わ、私がですか?』
マーケティング部署は
いかにもキャリアって部署で
誰もが憧れる部署
私が今いる部署は総務部…資料課
「前に記念パーティーあっただろ」
「あの時…新人だったよな」
そう、あのパーティーで
私と佐々木さんは出会った。
「あの働きっぷりがよかったらしい」
らしい…
新人が数十人居る中の一人なのに
なんで、私なんだろ…
「水嶋さんを推薦したやつがいる」
そう上司が言う
推薦……もしかして……
『さ、佐々木さん……ですか』
「やっぱり、知り合いか」
『いえ、あの時少しだけお話しせただけです…』

