放課後になると、クラスの大半が私の元に来た。 「姫!あのっ榊くんと付き合ってるんですか?」 「私、姫とお話してみたかったんです!」 「お、俺もですっ」 「姫、一緒に帰りませんか?」 あちらこちらから声が聞こえる。 私の席は皆に囲まれていて、逃げるにも、逃げ道がない。