あの場所で。


その女は顔を赤く染めながら「ふざけんな!」と叫んでそのままどこかへ行ってしまって。



「海人、大丈夫?」



真っ青な顔をした海人に声をかければ「ああ」と返事をする。



「ありがとな」



「ううん、もっと早くに助ければよかったね。ごめん……」



「いや、助けてくれただけで十分」



顔色が戻ってきた海人に安心してからまだ捕まっている柊也と楓。



……あれ、なんか。



心がモヤモヤする。楓に触ってる女子を見て黒い何かが込み上げてくる。



「愛結?どうした?」



海人の声ではっと我に返る。



「ううん、なんでもない。

大和んとこ行こ!」



無理やり笑みを作って海人を連れ出すと、楓達を横目で流しながら大和達と集合した。