岡本くんの愛し方




〝岡本side〟




女子とのケンカなんて初めてだ。




っていうかそれよりも今は…




「本当にバカ。今9時なのにこれからどこ行くの」




俺は携帯を片手に家から飛び出した。
(もちろん、鍵は閉めたからね)




とりあえず近所を探し回ったけど、見当たらない。




暑い……。




「はぁ…はぁ…どこ行ったの…。」




何故かムキになって、キツいこと言った。




泣いたときは本当にびっくりしたよ。
………〝久しぶりに〟小鳥遊さんが泣いたのを見た。




〜♪〜♪♪




10時過ぎ頃、突然知らない電話番号から電話がかかってきた。




『あ、もしもし岡本?私、仲村雅だけど』




ああ…小鳥遊さんと仲の良い…。




「なんで俺の番号知ってるの?」




『遠藤に聞いた。
それよりも、話は全部すずから聞いたから。
別に居候の事バラしたりはしないけど、特に遠藤。
泣かせたのは許さないから。
だからさっさと謝れよ、バカヤロー。

ってことで今泣きつかれて寝てるから家来てよ
学校からね〜』




待って、仲村さんの言ってるそのルート
真逆の方向なんだけど…。




もしかして小鳥遊さん、結構歩いた?




「…すぐ行く」




電話を切って、俺はまた走り出した。




…本当に俺なのかな、俺。