ただいま、岡本くんの家の中。
とても涼しいです。




っていうか、高校1年生が高級マンションで1人暮らしって…。




「とりあえず暑いから中に入れたけど、
俺は男だから許可したんだよね。
女だって知ってたら許可なんて出してないし」




「そ、それは私もだもん!
男の子って知ってたら、いいよって言わないよ!」




そう言うと、岡本くんは何かを悟ったように、ああ…と言って1人で納得した。




「…てことで、出てって」




「………………………………え?」




デデッテ?って言いました?
いや、出ていきたいですとも。




この荷物はどうするの?




「なんで女と3ヶ月過ごさなきゃいけないの?」




「で、でも…完全にガスとか止められてて……」




「ふーん。他の女友達の家いきなよ」




そんな事、できたらとっくにしてるもん…。




「私の中学からこの高校行ったの私だけで
私の家の方面の人は誰1人いなくて…」




うわ…岡本くんの表情が険しくなった…。