「…よく分からないけど、
とりあえずマネージャーがいなくてさ、
俺らの中で掃除が出来る奴いなくって…」
そう言いながら部室の扉を開ける園田先輩
「……手に負えなくなっちゃった」
園田先輩が私の前からどいて直ぐに見えたのは
ペットボトル等のゴミや練習着が散乱していたり、誇りが溜まってたり…と、
誰もが入りたくなくなるような部室だった。
「………」
「皆も部室入るの本当嫌みたいで、全然使わなくなっちゃったんだけど、せっかくあるから綺麗にして使いたいな〜って思ってたんだけど…」
もしかして、私の最初の仕事って……
「いきなりで本当、悪いんだけど…
部室の掃除お願いします!」
そ、園田先輩!頭下げないで下さいよ〜っ!
「わ、分かりました!大丈夫ですから、顔あげてください!!」
そういうと、ありがとう!といいながらニッコリする先輩。
ほんと、なんだろう?
確かに園田先輩はかっこいいと思うし、ドキドキしたりもするけど、岡本くんの時に感じたドキドキと全然違う…。