「お前とすずが雰囲気悪いなら、俺にとっちゃ好都合」
「ほんと、最悪」
んな睨むなって。
「あれ、千尋?」
教室からひょこっと遠藤が顔を出した。
「天咲と小鳥遊ちゃん一緒じゃなかったの?」
「なんかすずが、こいつを見た瞬間、無言で教室入ってった」
バカ本を指さしながら言うと、遠藤はものすごく驚いた表情をした。
「小鳥遊ちゃん、千尋に気づかなかったとかじゃなくて?」
「いや、聞こえる声ですずって呼んだ」
俺が遠藤の問いかけにそう答えると、
「しかも、目があった」
バカ本が俺に続いてそう答えた。
…つか、それやばくね?
目があったのに無言で教室入るって、普通に避けられてんじゃん。
すず、ご立腹じゃん。

