千尋くんは、別に嫌そうな顔はしてない。
無、というか…いつも通り。
「……場所変えよ」
とりあえず昇降口で待つ事にした。
でも、まだ執事姿だったから、もう少し時間かかるだろうなぁ…。
今は…5時半か。
6時には帰れるかな?
…なんて、呑気に考えてた私がバカみたい。
本当にバカ。
結局、その日は7時になりそうになっても千尋くんというかA組の人がきそうな気配はなくて、私はそのまま1人で帰る事にした。
昇降口から出て、突然女の子の笑い声が聞こえて校舎を見てみれば、2年A組のところだけあかりがついていて、窓の外からは中が見えてる状態だった。
千尋くんは、制服に着替えたみたいだけど、相変わらず女の子に囲まれてた。

