岡本くんの愛し方









「〜♪〜♪♪〜」




下校最中、私と千尋くんは手を繋いで、
そして私は機嫌が良いので鼻歌を歌ってる。




「………ねぇ」




「〜♪♪〜♪」




この曲好きなんだー!




すごく心が暖かくなって、共感するの。
恋愛ソングなんだけどね!




「聞いてる?」




「だから〜傍にいさせ〜てね〜♪」




私が最後のフレーズを歌い終えると、
千尋くんの足がピタッと止まった。




「千尋くん、どうしたの?」




「どうしたの?じゃないんだけど。
さっきから話しかけてるんだけど。」




え、うそ…!?
全然気づかなかった…!




「ご、ごめんなさい!」




「ヤダ。許さない」




ひぃ…今日は怒らせてばっかだよぉ…っ




「罰として、今日は俺の家で勉強ね」




そう言って、私の家に行くためにいつも曲がる曲がり角を、反対方向の左側に向かって歩いた。




左側に曲がると、千尋くんのお家なんだ。