「受験合格してまた会えるって思ったら嬉しくて
でも、クラス離れて結局話せなくて、
そしたら岡本に取られた。目の前で」
天咲くん、文化祭のイベントの時、
その場所にいたんだ…。
あれ…ちょっと待って?
さっきから天咲くんの話し方、
まるで、私のこと好き。って言われてる様な…
「さすがに気づくだろ?
辛かったんだぜ〜、好きな女を目の前で取られるの」
「えっ……」
今、天咲くん、確実に〝好きな女〟って言った…。
「え、あ…の……」
突然のことで、どう反応したらいいのか分からず焦っていると、天咲くんが再び歩きながら笑い出した。
「別に、返事が欲しいなんて言ってねぇーだろ?
ただ閉まっておくのも勿体ねぇって思っただけ。
俺から見ても、お前ら2人幸せそうだし、入る隙なんて見えやしねーよ」
笑っているけど、どこか苦しそうな表情でそういった。
その表情を見てると、本気で私のこと好きでいてくれたんだ…って思う。

