え、待って?どういうこと?
千尋くんも雅ちゃんも私に内緒で2人で会ったりしてるってこと…?
でも、2日前までは千尋くん、すごく嬉しそうに笑っててくれた…んだよ?
「本当に……き…のね」
「まぁね……の事、大好きだから」
上手く聞き取れ無いっていうか、
盗み聞きしてるなんて……私、ほんとに最低。
あぁ、涙が出てきちゃうよ。
さすがにちょっと辛いよ……。
その場から去ろうとしたら、近くにあったペットボトルを蹴ってしまった。
廊下にペットボトルの転がる音が響く。
なんでこんなところにペットボトルあるの!?
最悪だよ〜っ!
「誰?」
千尋くんの声がして、私は少し止まってしまった。
足音がすぐそこまで来て、やっと体が動くようになって、思いっきり走った。