終業式も終わり、ホームルームも終わり、解散となった。
「…雅ちゃん、バイバイ」
「え、あ、バイバイ!」
ほら、やっぱり変だよ。
なんか焦ってるし…。
嫌われちゃったのかな…。
私のテンションは完全に下がってしまい、
そのまま学校を出た。
…が、校門を出る前に、教室に通知表などが入ったファイルホルダーを忘れたのを思い出し、急いで教室に戻った。
教室に近づくと、話声が聞こえた。
…千尋くんと、雅ちゃん?
ドアの近くでそっと中を見ると、中にはやっぱり千尋くんと雅ちゃんが居て、何やら2人で話してるみたい。
「それで、どうするの?」
「とりあえず、家行くよ」
…え?千尋くん、雅ちゃんのお家に行くの…?