「良かった…覚えててくれた」




千尋くんが低く優しく愛おしそうにいうもんだから、心臓のドキドキが聞こえちゃいそうな程に大きくなった。




「これは、そのプレゼント」




そう言って、私の首元まで手を移動させて、
何かゴソゴソしだした。





冷たい感触と共に、千尋くんは離れて私の首元を見る。




私は首元にある違和感を確かめようと、手を伸ばし、触ってみる。




あ……ネックレス…だ。




触った感じ、ハートの形をしてるけど…。




私は近くにある全身鏡で自分の首元をチェックする。




ハートの形をしたネックレスに、小さなピンク色のジュエルがついてるすごく可愛いデザイン。




「どうしよう…すっごく嬉しい………!」




私がそうつぶやくと、後ろの方で良かったとつぶやきながら、袋を開ける音がした。