それからは、ご飯をご馳走になって、
千夏さんや真尋くんとも話をした。
その間千尋くんは全くはなさなかったから、
私だけ楽しんでたかな?って思ってたけど、違ったみたい。
それが分かったのは帰ってる最中だった。
再び電車に乗って、家へ向かう。
人はまばらで、ほとんど誰もいない状態だった。
それもそうか。終電の一本前だもん。
「…ねぇ、千尋くん。
千尋くんはなんで笑ってなかったの?」
「気にしなくていいよ」
…さっきからこればっかりで、全く聞き出せてない。
「………教えてくれないの?」
「……言いたくない。絶対引かれる」
えぇ!?何それ……。
「引かないよ!」
教えてくれないと、私の心が収まらないよ…。
「…真尋がいいなぁって思っただけ」
……それって、真尋くんに嫉妬したって事?
そう聞こうとおもって千尋くんの方を見ると、
千尋くんは私とは反対の方向を見てた。
あ、照れ隠しだ!
千尋くんは何かと照れてる所を見られるのが嫌いだから、照れると顔を隠しちゃうんだよなぁ。