「…!俺がバカだった…。
杉本さんに校舎裏に今さっき呼び出された時点で疑っておけば…!」




遠藤くんが歯を食いしばってそういった。




「小鳥遊ちゃん、ごめん!」




「遠藤くんは何も悪くないよ!」




呼ばれて来るのは当たり前の事。




「ここまでして岡本とすずちゃんを別れさせたいの?」




「園田先輩だって、小鳥遊さんの事好きですよね?
ちょうどいいじゃないですか」




「生憎、俺は好きな人の悲しんでる表情は見たくなくてね、それに加えて、岡本しかすずちゃんをあんな幸せそうな表情に出来ないからね」




千尋くんといる時の自分の表情なんて分からないけど、私、幸せそうな表情してるんだ…。




だとしたら、顔に出ちゃってるんだろうなぁ。




「それが嫌なんです!幸せそうにしてるのが!
なんで岡本くんはこんな女のとなりにいてあんなに幸せそうに笑うの?意味が分からない!」




「好きな人の幸せぐらい願ってあげなよ」




そういったのは遠藤くんで、
遠藤くんと園田先輩は私と杉本さんの間に立って、私を守るようにしてくれている。