岡本くんの愛し方









「すず?」




聞き覚えの声がして、変な汗が出てきた。




恐る恐る振り返ると、驚きながらも怒った表情の千尋くんと、やばい!と言う顔をした遠藤くんがこっちを見て立ってた。




「何してるの?」




千尋くんは怒った表情のままこっちに近づいてきた。




「…相談に乗ってたんだよ」




園田先輩も少し気を使うようにそういった。




「へぇ…俺には相談できなくて、園田先輩には出来るんだ」




「そ、それは…っ」




このままだと、雰囲気が悪くなるどころじゃなくなっちゃう。




「いいんじゃない?好きにしなよ」




そう言って私からどんどん離れていく千尋くん。




なんて声をかけたらいいのか分からなくて、
誤解の解き方も分からなくて、




私は離れていく千尋くんの後ろ姿を見てることしか出来なかった。




「小鳥遊ちゃん……どうして大和先輩と?」




遠藤くんはその場に残って、そう聞いてきた。




「……」




遠藤くんにも言えないよ。




「相談乗ってたって言ってるでしょ?
しつこいね」




「誰のせいでこうなったと…」




遠藤くんと園田先輩の雰囲気もどんどん悪くなってきてしまった。




「違うの!全部、全部私のせいだから!!
園田先輩のせいなんかじゃないの…
私が…子供…っなのが、いけな…くて」




私が泣く資格なんてないのに、涙が止まらない。




覚悟を決めたはずなのに、覚悟を決められてない。