岡本くんの愛し方









それから姑息ないたずらは1日中続いた。




体育着を隠されたりとか、そんな感じ。




まだ1日目なのに結構精神的に来てしまって、
1人トボトボと帰ろうとしていたら、後ろからすずちゃん!という声が聞こえた。




「園田先輩!お久しぶりです」




声をかけてくれたのは園田先輩だった。




「どうしたの?なんか疲れてるね」




「まぁ、ちょっと疲れちゃいました」




えへへ、と笑えば眉間にシワを寄せた園田先輩。




「…その紙は何?」




私の手に握られていた紙を指さしてそういった。




あ、これは…またさっき下駄箱に入れられてた紙。
今度は死ねって書かれたんだけど、
その死の部分が見えちゃってる…。




「……なんでもないですよ?」




「んなわけない」




園田先輩とは思えない程の声の低さに、体がビクッとしてしまった。




「岡本にも、遠藤にも、すずちゃんのお友達にも言えないことなの?」




「……はい」




「それじゃあ、俺に話して」




そう言って腕を強く引かれて、そのまま校舎裏にあるベンチに座らせられた。