「えっと、ね…さっきお母さんから電話かかってきて、帰国が2週間早まったんだって。
だから、2週間後の今日には日本に着いてるらしくて、今から荷物まとめておきなさい、って」




とりあえず一通り簡単に説明したけど…。




「そうなんだ」




そう言って、ベッドに座る千尋くん。




まぁ、千尋くんらしい反応だな……。




私はとりあえず、本とか雑誌とかをダンボールに詰めていく。




……んだけど、後ろから視線を感じる。
もちろん、千尋くんの視線なんだけど…。




「ねぇ、千尋くん…なんで…っ」




なんでまだ部屋にいるの?と聞こうとした私の言葉は、千尋くんによって遮られた。




千尋くんの……キスによって。