「ねぇ、もう1回呼んで?」
「ち、千尋くんっ」
「ん…もう1回」
「千尋くん…」
「…いいね、なんか」
ハッ…!
たまに見せるスマイル!!
レ、レアだ…。
喜んでくれてる…って事だよね?
「…千尋くん、あのさ」
「何?」
またさっきみたいにソファに座って、
視線はテレビに向けて思い切って聞いてみる。
「私って千尋くんの彼女になっていいの?
こんな私が隣にいていいのかな?」
「は?」
ひぃっ…こ、怖い…。
「すず以外に誰が俺の隣にくるの?」
「それは…」
私以外に可愛い子はたくさんいるし、
だから……。
「逆に聞くけど、俺の隣が他の子でいいの?」
「そんなのヤダ!」
あ、大きな声出していっちゃった…。
また千尋くんに〝近所迷惑〟って怒られるよ…
「…うん」
……え?うん?
驚きのあまり千尋くんの方を見ると、
千尋くんはクスクスと笑ってた。