少し照れ気味の私の頬をつねる岡本くん。




「いひゃいよ〜っ」




岡本くんと2人でソファに座ってテレビを見てる状態だから隣に岡本くんがいる。
まぁ、私が足を怪我してるから、あんまり動けなくてゴロゴロしてる感じなんだけどね




「千尋、って呼んで」




「〜っ!」




つねられている手をパッと離され、
じーっと見つめられる。




む、無理だって……




ただでさえ緊張するのに、もっと緊張しちゃうよ…。




「…呼んでくれないの?」




「……」




「じゃあいいや」




そう言って、ソファから立ち上がって部屋に戻ろうとする岡本くん。




え、ちょっと待って!もう少し一緒に……




私の体は素直なもので、足を怪我してる事を忘れて思いっきり立ち上がって岡本くんの腕を強く引いた。




「だ、ダメ!もう少し…っ!
お願い、千尋くん!」




岡本くん…いや、千尋くんは、
ピタッと止まった。



恥ずかしいって言うか…




「…い、痛い〜……」




足を怪我してることを思い出した途端に
痛みが押し寄せてきて、半泣き状態。