5

そこは、見覚えのある校舎だった。

数人の男子生徒が一人の生徒を囲んでいる。

思い出したくない、学生の頃の思い出。

これは、いつもの夢……?

当麻は自分の両手をみた。

感触があり、汗がにじむ。

これは、現実なのか?

まさか。そんな訳がない。

だって、これは、俺の学生時代の過去。