「皆藤は?」 「えっと、今、手が離せないらしくて……」 そんなの嘘。 皆藤から「俺、あの女のところに行きたくないから、お前行ってこい」と仕方なく富山一人できた。 一応先輩だし、言うことを聞かないとまずいだろう。 麻都佳は「ふーん」と興味無さそうに富山の隣に座った。 妙な威圧感に富山は身動きができない。