ごくりと唾を呑み込む。 「実は、1年前に工藤友明(くどうともあき)っていう同級生がいたんです。その子はいつも暗くていじめられていました。」 真凛が悲しそうに目を伏せた。 「ある日、工藤くんは体育館の倉庫に閉じ込められました。みんな、それを知っていたんです。……だけど誰一人、彼を助けなかった。」 「……ひどい」 無意識に優衣の口からでた言葉。 真凛がその言葉にうなずいた。