「お前に聞いた俺がバカだった。悪いが、今から車を五秒以内に下りてくれ。頭がおかしくなりそうだ」 本当にそんなこと言われると、冗談でも傷つく。 当麻はきっと冗談じゃないんだろうが。 「……悪かったですね。もう喋らないからさっさと向かってください」 「向かってる。お前は車が停まってると思ったのか?」 なんでこんな勘にさわるような事しか言えないんだろう。 優衣は無言で窓の外を眺めた。