朝の起床で5人は同時に目を覚ました。
全く同じ夢を見ていた。

瞳「あらっ?石がない!」
竜「あれは何だったんだろう?」
匠「そうそう、この玄関から馬車に乗って」

一「空を飛んで三国志の戦乱の世にワープした」
愛「何かすごく怖かったわ」
瞳「仙人は?」
一「そう、仙人がいたよな」

集合の合図がなる。
バスが来て皆乗り込んだ。

大石林(シーリン)よさようなら。
昆明へ帰る道、紫雲洞への右折標示が見えた。
昆明へはここからまっすぐだ。

大きな絵看板がある、その下に、あの仙人が
うなづきながら立っていた。

「あれあの人?」
「仙人?」
「そう仙人」
「手を振ってる」
「笑ってるよ」
「何か不思議」

バスは遠ざかる。

     xxx

チクタクチクタク、大きな時計の音。
チーズケーキの匂い。
ミルクの香り。

目を開けてミルクを飲む。
「あーおいしい」
下から母の声!

「瞳!ごはんよー!」

          -完-