結婚の定義──君と僕を繋ぐもの──

「ユウたちの後ろにいたアイドルの女の子たちが、ユウのこと、うっとりして見てたよ。」

レナの思いもよらぬ言葉に、ユウはむせそうになる。

「何それ…ヤキモチ?」

「どうだろうねぇ…。」

レナが目をそらすと、ユウは残りのシチューをかきこんで、お皿をレナに渡す。

「おかわり。」

「ハイ。」

レナがお皿を受け取ってキッチンに行くと、ユウはサラダをつつきながら呟く。

「誰に何言われても、オレにはレナしかいないよ?」

「うん…。」

さっきまで少しモヤッとしていたレナの心が、途端に温かい物で満たされる。

レナはユウにシチューのおかわりを手渡しながら、嬉しそうに笑った。

「ユウがそう言ってくれたら、安心した。」

「そう…?不安になることなんてないよ。レナ以上にかわいい子なんて、オレには誰一人いないから。」

「ホント?」

「ホント。昔から、レナ以上にかわいい子も、好きになった子もいないから。」

「これからも?」

「うん、これからもずっと。」



ユウが夕食と入浴を済ませると、二人でこたつに入ってゆっくりビールを飲んだ。

「こうして二人でゆっくりするの、久し振りかも。」

「そうだな。」

レナはユウの肩にもたれて、ユウを見上げる。

「ユウは…私といて満足してる?」

「え?」

レナの言葉に、ユウは首をかしげる。

「前に言われたの、思い出したの。私ではユウを満足させてあげられなさそうって。それってどういう意味だと思う?」

「うーん…。」

ユウは、以前レナから聞いた話を思い出して、ああ、と小さく呟く。

「多分それ、オレがレナの体に満足かってことだと思う。」

「えぇっ?!」

ユウの言葉を聞いたレナは、途端に恥ずかしくなり、ユウから目をそらした。

(そ、そうなの…?!)

そんなレナの様子を見てユウは小さく笑った。

「満足ですよ?」

ユウはレナを抱きしめ、優しく囁いた。

「すべてにおいて、満足してます。」

「う、うん…。」

「かわいいレナも、色っぽいレナも、オレだけのレナだから。これから、もっと満足させてもらってもいいですか?」

「ハイ…。」

ユウは立ち上がってレナの手を引き、ベッドへ導くと、優しくレナを寝かせて口付けた。

「こんなにいい奥さん、他にいないよ?」

「ユウ…。」

「レナは、オレといて満足?」

「うん…。私もユウ以外は考えられない…。」

「良くできました。これから、もっと満足させてあげる。」

久し振りに二人でゆっくり過ごす夜は、熱くて甘い夜になった。