食事を終えると、二人はこたつに入ってゆっくりとシャンパンを飲んだ。

レナがチョコの入った紙袋をユウに手渡す。

「ハイ、これ。手作りじゃないけど…。」

「ありがとう。」

ユウはチョコの包みを開くと、一つ手に取り、口に運ぶ。

チョコの甘さとブランデーの芳醇な香りが口いっぱいに広がった。

「うまい。レナも食べる?」

「ん?」

ユウはもう一口、チョコを口に入れると、レナの顎を手で引き寄せ、その口に含ませるように深いキスをする。

「ん…。」

レナの舌をぺろっと舐めると、ユウはいたずらな目でレナの目を覗き込む。

「甘い?」

「もう…。普通に食べさせて…。」

レナは恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。

「わかった。ハイ、あーん。」

ユウはチョコをひとつ指でつまむと、レナの口の前に差し出した。

レナが赤い顔でおずおずと口を開くと、ユウはチョコをそっとレナの口に運ぶ。

「おいしい?」

「うん…。」

ユウがもうひとつチョコを手に取ろうとすると、レナが突然ユウの頬を両手で挟み、キスをした。

(えっ…?!)

レナはその柔らかい舌先をユウの舌に絡めた。

レナの柔らかい舌が、呆然としているユウの唇をそっと撫でる。

いたずらな目でユウを見上げると、レナは自分の唇の端をぺろっと舐めた。

「お返し。」

(やっぱり小悪魔だ!!しかもレベルアップしてないか…?!)

ユウはレナを抱き上げると少し急いでベッドに向かう。

「ユウ?!」

驚いた様子のレナをベッドに下ろすと、ユウはレナを押し倒してじっと目を覗き込む。

「ダメ。そんなことされたら、もう我慢できません。覚悟はいい?奥さん?」

「…お手柔らかにお願いします…旦那様…。」

幸せな二人の新婚初夜は、チョコレートのように甘い夜だった。