一瞬、時が止まったかと思った。
私はいつも見つめるだけで考えたことがなかった。
好きな人に好きな人がいると言うことを。
そして好きな人の好きな人が私の友人であるなんて。
「あれ、もしかしてショック受けてる?」
……
何も言い返せない。
私は吉田くんに顔が見えないように背を向けた。
「何?何?どうした?
お前に気のある男なんているわけねーだろ。」
そんなの分かってる。
私のことなんてきっと知らない。
存在さえ、委員になってようやく知ったくらいなんじゃないかな。
希望なんて初めからなかった。
そんなの分かってた。
分かってたんだけど
……
「おい、こっち向けよ。」
吉田くんが無理やり私の肩を持ち、顔を向けさせた。
私はいつも見つめるだけで考えたことがなかった。
好きな人に好きな人がいると言うことを。
そして好きな人の好きな人が私の友人であるなんて。
「あれ、もしかしてショック受けてる?」
……
何も言い返せない。
私は吉田くんに顔が見えないように背を向けた。
「何?何?どうした?
お前に気のある男なんているわけねーだろ。」
そんなの分かってる。
私のことなんてきっと知らない。
存在さえ、委員になってようやく知ったくらいなんじゃないかな。
希望なんて初めからなかった。
そんなの分かってた。
分かってたんだけど
……
「おい、こっち向けよ。」
吉田くんが無理やり私の肩を持ち、顔を向けさせた。


