微妙な修羅場に巻き込まれた私に返す言葉など何もない。


「………」


「………」


「………」


「おモテになることで」



私なりの精一杯な嫌味を言ってみた。



「……知ってる」



あぁ!こんなときまでウザいなんて!



「にしてもあの子もよっぽど吉田くんのことが好きなんだね」



そういいながら私は頼んだイチゴシェイクを口にした。




「……なぁ、好きってどういう感情?」


「へ?」