2つの暴走族に溺愛されたお姫様






乗り慣れたバイクの後ろで、
大好きな兄の背中を見ながら浴びる風は、やっぱり気持ちがいい。




私はこうして気持ちのいい風に当たるのが大好きだ。




嫌なことも、こうしてると、風と一緒に何処かへ流されていく気分になる。




見慣れたところを走って向かった場所は、海の風が気持ちいい、港の近くにある金蘭の倉庫。




私たちは学校以外の大体の時間を、ここで過ごしている。