傘もささず、ただ雨は強くなる一方。 でも、何故かこの場から1歩も動けなかった。 ただ雨にあたって、下唇を噛み下を向くしか出来ない自分に、腹が立つ。 あの日を‥‥あのお母さんが死んだ雨の日が頭をよぎる。 神楽と敵対していた会社に誘拐された小6の私。助けに来たお母さんが私を庇って撃たれて死んだ。 でもこの誘拐は、父親が仕組んだものだった。 私を囮にして、会社をおびき寄せ、潰す計画。