楓『…瑠衣。』




楓の顔を見たとき、ふと煌の顔が頭の中に浮かんだ。




そのせいで今まで溜めてた感情すべてが外に出たかのように涙が溢れてきた。




そんな私を見て楓は驚いたように目を見開くと、私の隣に座った。




楓『あまり自分を責めるな。お前を責めたりしてるやつなんて金蘭には誰も居ない。寧ろ全員、瑠衣が来なくて元気ねぇんだ。だから…会いに行ってやって。』




瑠衣『…でもっ私みんなに迷惑ばっかりかけて…私なんて…蘭姫の資格…。』




資格ない…




そう言いかけたときぐっと楓に腕を引っ張られて強く抱きしめられた。