君と描いた日常-負け組女子高生

『麗華。

私は麗華に嘘ついてたんだ。


初めてあんたと喋った時、私麗華に「落ち着ける場所を探してた」って言ったよね。


私は「落ち着ける場所」じゃなくて。麗華、あんた自身を探してたんだよ。


初めて麗華を見た時わたしは、昔の自分を見ているみたいだった。


だってあの時の麗華は、中一の時の私と何も変わらなかった。


変わる前のあたしと。


あと、もうひとつ黙ってた事あった。


麗華と会った時、私はすでにいずれ死のうと思ってた。


生きる目的もわからなくて、早いとこ死んでやろうと思ってた。


そんな時麗華を見つけた。


私が変わったように、こいつを変えてやろうと思った。


麗華は変われるやつだと思った。


学校生活の間にあんたを変えて、卒業式の日に私は消えようと思った。


それなのに、麗華は見る見るうちに変わっちゃうから。


本当びっくりした。でもすごい嬉しかった。