そう思ったときにはもう 魔法の固まりは消えていた。 龍が助けてくれたんだ。きっと。 【あっぶねぇなぁ?彼女にうつなんてな】 「っは…お前が弾いたんだろ」 …龍の呼吸が乱れてきた。 まだ本気じゃないなんだろうけど… それでも心配だ。 【そうだったな…つーか、彼女また消して良い?お前が俺に負けたら】 「俺が負けたらな、負けるなんて考えてねぇから、」 笑顔を見せた龍。 不安がっていいのか、信じていいのか わからないよ。