「え? 今から」


薫子は大きな目を更に大きくして、俺を見る。


「そうだよ。明日は休みだし、まだ時間はある」


そう言い、俺はパジャマから私服へと手早く着替えをした。


戸惑っていた薫子も、着替えが終わるころには嬉しそうな顔に変わっていた。


「さぁ、行こう」


そう言い、俺は薫子の手を握り家を出たのだった。