俺は眉間にシワを寄せて父親を見る。


結音と薫子の区別がつかなくなる。


とでも言いたいんだろうか。


「俺は結音と人形を一緒にしたりなんかしない」


「……それなら、いいんだけどな……」


それでも父親はまだ何か言いたげで、母親は不安そうな表情で。


そっれきり会話はない食卓になってしまったのだった。