顔は首から引きちぎれ、まるでサッカーボールのように離れた場所に転がっている。


美奈自身も何が起きたのか理解できないままだったのだろう、残された体が今ゆっくりと倒れて行く。


首からはドクドクとどす黒い血が絶え間なく流れて、血だまりを作っていく。


「ねぇ燈里。あたしやっぱりお祝いは2人きりがいいな」


薫子が不気味な笑顔を浮かべてそう言った。