彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

☆☆☆

なんて最悪なタイミング。


結音の病室まで行くと、丁度結音の母親が病室を訪れた所だった。


「こんにちは」


俺は小さく会釈して挨拶をする。


「あら燈里君、来てくれたのね」


優しい笑顔を見せる結音の母親。


結音の笑顔はこの母親にそっくりだった。


こんなときに限ってバッタリ会うなんて、本当に最悪だ。


俺の気分は一気に暗く落ち込んで行く。


これから結音に別れを告げるのを、母親にも聞かれなければいけないのか。


「どうぞ、入って」


「お邪魔します」


促され、俺は病室に入る。


昨日諒が持ってきた花が一番に目についた。