「ごめんな美奈。俺のせいでこんな事になって」


そう言うと美奈は真剣な表情になった。


「ううん、これは燈里のせいじゃないよ。燈里だっていわば被害者だよ。買った人形がこんなことをするなんて、誰も想像しないから」


美奈はそう言い、息をはきだした。


「問題はね、これからあの人形をどうするか、なのよね」


「あぁ……。スイッチを切ろうと思ってる」


「え……?」


俺の言葉に美奈は驚いたように目を見開いた。


「スイッチを切るって事は、人形を停止させるってこと?」


「あぁ。その通りだ」


俺は深く頷く。


美奈の目に不安の影が見えた。