俺が学校へ行く時間帯を告げると薫子は満足そうにほほ笑んだ。


「わかった」


薫子はそれだけ言うと、いつも座っている部屋の隅へと戻って行った。


その場に体育座りをして、目を閉じる。


どうやらもう少し充電するみたいだ。


しばらくその様子を見ていたが、動き出す気配はない。


俺はホッと息をはきだし、ノロノロと学校へ行く準備を始めたのだった。