彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

ガラっ。


扉を開けた瞬間生徒たちの視線を一身に浴びる。


数秒教室内に沈黙が訪れ、すぐに「盛大な遅刻だな!」と、諒が声を上げて笑う。


「向かい風が強くて前に進めなかったんだ」


「おいおい、まじかよ!? 今日風なんかふいてたか!?」


俺の言葉に諒がオーバーにリアクションを返し、教室中が笑いに包まれる。


俺はホッと胸をなで下ろした。


「遅刻してきたんだから、もっと静かに入ってきなさい」


今は英語の授業で、若い女性教師が俺に向かってそう言ってきた。


「すみません先生」


俺は馬鹿丁寧に頭を下げて謝罪し、紙切れを渡した。


「わかったから、ほら、早く席について」


「はぁい」


俺は素早く自分の席に座った。