一度帰ってゆっくり休憩して、それから考えればいい。


大丈夫。


心配することなんて何もない。


薫子は凶暴になんてなっていないし、結音の事はちゃんと言い聞かせれば納得してくれるかもしれない。


家までの道のり、暗い気分を振り払うように俺は自分自身にそう言い聞かせて歩いたのだった。