彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐

「そんな……」


どこにも店がない。


どこをどう探しても、ない。


俺は愕然としてドアの前で膝をついた。


何度も往復したせいで額には汗がにじんでいる。


「燈里!」


いつの間にか置いてきてしまった薫子が、パタパタと足音を立てて俺の元へ駆け寄ってくる。


「ねぇ、お店なくなっちゃったの?」


不安そうな表情を浮かべて俺に聞いてくる。


俺はゆるゆると立ち上がり、「あぁ」と、返事をする。


口の中はカラカラに乾いていて、返事をするのも億劫だ。


「どうするの?」


薫子がそう聞いてくる。